『疲れた人に夜食を届ける出前店』感想・レビュー|夜食が心にそっと寄り添う、あたたかい短編集

『疲れた人に夜食を届ける出前店』は、Xのフォロワーさんに教えてもらった本です。

産後すぐで外出できなくて時間を持て余していた時に、ほっこりする本があるよ、と教えてもらいました。

とある町で熊がはじめた、夜食を届けてくれる不思議なお店のお話。
運んできてくれるのは美味しそうなほかほかのごはん。言葉はなくても、そっと寄り添ってくれるあたたかさがありました。

誰かが用意してくれるごはんって、お腹を満たすだけじゃなく、落ち込んでいるときや沈んでいるときに心に染み渡るもの。


この本を読んで、私も母が用意してくれたごはんを思い出しました。
「自分のことを想ってくれる人がいるんだなぁ」と、思わず泣きそうになった一冊です。

短編で色々なストーリーが収録されているので、気軽に読めるのも魅力。さらに届けてくれたごはんのレシピが載せてあるのもありがたい。

私は特に「まっくろいコ」という、不器用だけど一生懸命な子の物語に心を打たれて号泣しました。

疲れたとき、辛いことがあったとき、すべてが嫌になってしまうことがあるかもしれません。

でも「どこかに自分を想ってくれている存在がいるかも」と思わせてくれる一冊です。

続編もあるのでぜひ!

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